おかしい。何かがおかしい。
「犬」エリアと、確実に何かが違う…
やっとたどり着いた「猫」エリア。その名も「The World of Cats」。
人が少ないわけではない。いや、むしろ集まっている人の数は犬の「ブリーダーコーナー」以上。
なのに何故、こんなに静まりかえっているのか???
その理由は、猫ブリーダーコーナーへ一歩入った瞬間判明した。
猫ブリーダー、
客を見向きもしねえ。(゚Д゚)

そう、「犬」エリアとの決定的な違い。それはブリーダーが自分の猫しか見ていないということ。
猫の入ったケージの前に陣取り、かつケージの方を向いて読書に編み物、カードゲームに黙々といそしむブリーダー達。
これでは猫について説明を求めるどころか、猫を見ることすら危うい雰囲気ではないか!!
っていうか、何か聞いたら怒られそうだ。
それでもお客達はしずしずとケージをひとつずつ覗いている様子。
こ…ここは仕方がない。猫たちを、というより、ブリーダーを刺激しないように、こっそり眺めていくことにしよう。
ああ、たくさんの人がいる場所なんて、やっぱり猫にストレス溜まるよね。そりゃケージを布で覆いもするわ。
…っていうか
見えんがな!しかも何コレ、
中国(?)の結婚式?!!(゚Д゚)

ピンクやブルー黄緑と、色とりどりのフリルやレースにあしらわれたケージの数々。
なんだか猫じゃなくて猫ケージのサンプルショーを見にきた気がしてくるアザラシーズ。
いかん。ここじゃらちがあかん。そうだ!猫を確実に見るなら、キャット・ショーを見ればいいんだ。
「猫」エリアの一角で、一日中行われているという猫コンテスト。
しかも大仰な舞台を使わず、種類ごとにお客の目の前でやってくれるという素敵な趣向。おお、きっと盛り上がっているに違いない。ドッグ・ショーの方もすごい賑わいだったしな。
さあ!珍しかわいい猫たちを近くで見るため、いざゆかん!!
しーーーん。
……
ここもかよ?!!(゚Д゚)
中央のテーブルに審査員。それを取り巻く10個のケージ。どうやら飼い主が付き添い、飛んで走ってすばらしさをアピールするドッグ・ショーとは違い、審査員が猫を1匹ずつケージから出し、テーブルの上で審査項目を淡々とチェックするものらしい。
そしてそれを黙して凝視する、決して少なくない数のギャラリー達。
…地味だ…地味すぎる…(T□T)
その上審査されている側の猫たちも負けてはいない。
やる気の「や」の字も感じられない、というよりむしろ、ひどく迷惑そうだ。
しかも審査のため、ケージから出されるたび
キシャーッ!!
審査員、威嚇してるよ!
っていうか審査員も普通の顔してるし!(゚Д゚)
…ああ、真に奥深きは、まさしく「猫の世界」。その神髄を、こんなところで体感できようとは。
目の前で繰り広げられるめくるめくその世界を、なかば呆然と見送りつつ、アザラシーズの「ペットの祭典」初体験は幕を閉じたのでした。
完。
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